劇団四季「オペラ座の怪人」

最近、もっと気軽に書きたいけど量のある文章は書けないし、ツイッターだと書ききれない中途半端な気持ちになることが多かったので、ふいにはてなブログを始めてみることにしました。

 

さて、去る2月3日、劇団四季京都劇場にて「オペラ座の怪人」を見てきた。私は、10年以上前に一度見たことがあって、その時の衝撃もそのままに今回も素晴らしかった。

今回はとても良席で、一階のど真ん中の座席だったので、有名なシャンデリアの落ちるシーンでは頭上真上に落ちてくるのを見上げるスリリングな体験までできた。

以前も、特に2幕冒頭のマスカレードパーティーのシーンに感動した記憶があり、今回もまた圧巻の見応えだった。

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ただ、以前はファントムの切ない恋心、思いが通じないもどかしさ故の狂気、そういった情景に心を動かされたように記憶しているが、今回はその点ではやや、いや大いに違った印象を受けることとなった。

それは、ファントムがただただ陰湿なストーカーだったということにあらためて気づいたこと。あ、この人、あかん人やった…って。

それもこれもこの10数年で急激に浸透したストーカーの存在(というか、もともとあった事象がネーミングとともに定着したというべきか)が大きい。

というか、ストーカーどころではない。教え子に恋をし(あかん)、教え子の恩師を慕う心を自分に気があると勘違い(あかん)、パワハラ監禁(犯罪)、人殺し(犯罪)、とあかんことのオンパレード。醜い姿ゆえの歪んだ愛とはいえ、なんとも身勝手で情状酌量の余地がなかった(笑)

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とはいえ、本物のオペラさながらの圧倒的な歌唱力と驚きの仕掛けの数々に興奮し、魅了されるのは今も昔も同じ。

 劇団四季オペラ座の怪人はやっぱりすごいのである。