木村充揮満載な一週間@京都磔磔。

磔磔101周年を記念した木村充揮さんの1週間通しライブ。

昨日その3日目の知久寿焼さん、白崎映美さんゲスト回に行き、最高な夜でした。

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まず、木村さんと知久さんのセッションなんてレアすぎるものが見れたこと(「胸が痛い」めっちゃ痺れた涙)、初めてお見かけした白崎映美さんはお美しく、ユーモラスで、妖艶でめちゃめちゃ魅力的でした!

そして、出演の予定はなかったのにほぼ飛び入りだったリクオさんが拝見できて、めちゃめちゃおトクだった!(かつてリクオさんの「胸が痛いよ」何度聴いたことか、あれ、これってもしかして憂歌団オマージュのタイトルだったんかなw)

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とにかく木村さんの自由な振る舞いとダジャレに翻弄される他の出演者さんお疲れさま(笑)って感じも面白かったし、さっきまでダジャレ言ってたのに歌い出すとビシーっと完璧に痺れさせる木村さんはやっぱりすごいし圧巻。

それになにより、磔磔というハコが木村充揮にぴったりなんだよなぁ!

 

駅で見かける「日本に京都があってよかった」ってキャッチコピーあんまり好きじゃないけど、ここはあえて「京都に磔磔があってよかった」と言わせていただきたいですねほんとに。

 

「となかぞ」のリアルさ

前回のブログで書いた、最後の妊娠判定が陰性とわかった日、奇しくもドラマ「隣の家族は青く見える」の最終回の日でした。

このドラマが始まると聞いたときから、(どうせ)最後には無事に子供を授かってハッピーエンドなんだろうと決めつけていたので、最終回は見たくないかもと思っていたのに、この日はクリニックから帰ってひとしきり泣いてしまったので、やけくそ半分で最終回を見ることに。

それであの結末でしたからもう、、、当日の自分にあまりにシンクロしすぎていてさらに号泣してしまいました。

 

それだけでなく、このドラマ、あくまでも私個人の経験上、不妊カップルの物語に関しては、最初から最後まで細部までかなりリアルに描かれていて、脚本と取材力に本当に感動しました。

しかも、私の主人も子供をターゲットにしたモノづくりをしている開発者だったりと、背景まで私たち夫婦と似ている部分が多々あり、毎回共感せずにはいられませんでした。

 

私もクリニックの通院を開始した当初は習い事にでも行くような軽い気持ちでしたが、人工授精で何度もリセットを繰り返すうちにどんどん心が沈んでいき、子供や妊婦さんを避けたくなったり、卑屈で醜い自分が嫌になり、挙句、生理がくることを恐れる毎日。そんな中、実際に私の職場の同僚から3人目の子供を妊娠したことを告げられ、頭が真っ白になったこともありました。まさに、劇中の奈々さんと同じ状況でした。

 

クリニックの混雑具合や、先生とのやりとり、体外受精の説明会や、採卵の前の待機室の感じとか、細かいところまでほとんどそのままと言っていいほどよく再現されていて、これから不妊治療にとりかかろうとする人も参考資料として見ておいたほうがいいレベルかもと思いました(笑)

 

中でも特に共感した場面があります。奈々さんが流産してしまったあと、奈々さんが大器さんに離婚しようを告げる場面です。「自分がママになりたかったんじゃなくて、あなたをパパにしてあげたかった」という思いがまさに同じで、実は私も主人に何度も離婚を迫ったことがありました。もちろんそのたびに「何言ってるの」と一蹴されましたが。

私の主人も子供を喜ばせる仕事で子供が大好きなのに、自分たちに子供がいない人生なんてかわいそうすぎる、さらには、主人は長男ということもあり主人の家族にも申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

奈々さんも流産直後は平静を装おうとしていましたが、泣き崩れてしまうシーン。心拍をこの目で見てしまったからこそ、おなかの中に芽生えた命がよりリアルに感じれた矢先、昨日まで確かにおなかにいたのになにもなくなってしまった、私もあの時の喪失感は二度と味わいたくない。

 

あと、忘れてはいけないのが旦那さんの家族の支えです。奈々さんの場合も大器さんのお母さんをはじめ家族が大きな理解を示し、支えてくれていました。

私の主人の家族は遠方でなかな会えないのですが、私の場合も主人のお母さんが「○○ちゃん(私)の体のほうが大事なんだから無理しないでやめちゃいなさい」と言ってくれた時、本当に嬉しくて泣きました。主人のお父さんも不妊治療の大変さにとても理解を示してくださり「うちは長男だからとか全く気にしないから無理しないで」と言ってくださり、こんなにも素敵な家族にお嫁さんとして迎えて頂いて本当に私は幸せ者だと思います。

 

奈々さんと大器さんも夫婦二人だけでも楽しく過ごす人生を選択しましたが、幸い私の主人もとても優しくてユーモラスでポジティブな人なので、二人だけでも本当に楽しくて飽きることがありません。

このドラマを子供を持たない人生を選択するというエンディングにしてくれたことで、私にとって、まさに不妊治療をやめた日に最終回を見れて、とても救われた気持ちになりました。 

 

妊活終了宣言

妊活および不妊治療を終了することにしました。

先日、3個あった胚盤胞の最後の 移植の判定が陰性でした。これを最後に、積極的にクリニックに通うことをやめる決断をしました。

 

不妊治療をはじめて丸2年半、文字通り「心身ともに」つらくて不安定な毎日がほとんどだったけれど、それでも主人の支えや励ましのおかげでなんとか頑張れたこと、子供は授かれなかったけど、いろいろとよい経験もできたとも思います。

 

ここに私の経験した治療をまとめておくことにします。

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37歳のとき、不妊専門クリニック通院開始。AMH(卵巣の数値)や主人のフューナーテスト等の検査はすべて良好。

タイミング法3回(3回ともリセット)

卵管造影検査

初めての人工授精で妊娠するも心拍確認後の7週目で稽留流産

流産掻把手術2回(1回目で除去しきれておらず1週間後に大量出血し再手術となる)

[ショックが大きく3か月ほど治療をお休みし旅行などでリフレッシュ]

人工授精再開後5回(5回ともリセット)

体外受精にステップアップ

夫婦での説明会参加や自己注射教室の受講

自己注射開始

採卵(卵子20個採取。その後5日目胚盤胞まで育ったもの3個。すべて凍結する。顕微授精はせず。)

1週間後、OHSS(卵巣刺激症候群)のため腹水がたまりすぎて1週間の緊急入院となる

移植1回目(人工周期)

※人工的に着床しやすい体を作るためのホルモン治療、エストラーナテープ、デュファンストン投与、1日2回のホルモン座薬の投薬治療が体力的に相当きつい。

妊娠判定陰性

子宮鏡検査

移植2回目(人工周期)

妊娠判定陰性

[心身ともに疲れ果てしばらくお休み]

移植3回目(自然周期)

※人工周期に比べ、エストラーナテープの使用もなく、座薬も1日1回と体力的負担は軽い。

妊娠判定陰性

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ざっくり羅列するとこんな感じですが、私なんかよりもっともっと長い年月をかけて取り組んでいる方もたくさんおられると思います。

私の場合、結婚が遅かったこともあり、37歳で治療を始めて40歳になる今年をひとつの区切りと考えていたこと、また、掻把手術にてこずったり、OHSSの入院など少し運の悪い出来事が多かったことも心身へのダメージが大きく、もう一度採卵からやり直す気力もなくなりました。

 

それから、治療の期間中に乳がん検診に2度ひっかかりました。1度目はMRI検査の結果、良性の線維腺腫と判明。その1年後、新たな影が見つかりましたが幸いそれも良性でした。しかしどちらも不妊治療のホルモン注射や投薬の影響は大きいと言われていて、そういった治療過程での招かれざる副産物もあり、心身を蝕む原因になったかもしれません。

 

あと、治療費についても書いておくと、周知のとおり人工授精や体外受精は100%自費診療です。

まず人工授精は1回あたり約1万5000円で、その前後のホルモン注射等も含めると1ターンで2万円~3万円はかかります。私の場合それを6ターンやったので単純計算で12万円~18万円というところです。

体外受精では、採卵~受精卵凍結で約30~40万円(取れた卵子の数や顕微授精の選択で変動する)、1回の移植は約10万円ほど(凍結胚を融解する料金等含む)ですが、移植時にもさまざまな「オプション」があり、アシストハッチング(たまごのカラをレーザーで焼き、中から出てきやすくする)が2万円、培養液にヒアルロン酸をプラスする(まだ科学的根拠は解明されていないがこれにより着床されやすいと言われている)が1万円などがあり、これに移植前後の薬代を含めると1回の移植で15万円ほどにはなります。

つまり、採卵~移植1回で少なくとも45万円ほどになります。(ちなみに、これまで「黄体ホルモン異常」として保険が使えた治療も、体外受精のターンではすべて自費診療になりました。注射や血液検査、もちろん診療代もです。)

私は移植を3回やったので、単純計算で75万円~80万円ほどかかっているのではないでしょうか。

ですが、体外受精ではどの自治体でも「特定不妊治療助成事業」というものがあり、初回で30万円の補助金を受け取ることができるのですが、これには所得制限があり、うちはこの制限を超えていたため補助金は対象外でした。普通に共働きしているご夫婦の所得ならおそらく制限を超えてしまう人もたくさんいらっしゃると思います。

ほんの少し所得制限を上回っている程度で30万円の補助金が受け取れないのは正直イタイですし、補助金が出ない以上、治療を続けていくのも金銭的に相当な負担となります。

 

最後に、少し心残りがあるとすれば、結局、不妊の原因がわからないことです。

子宮筋腫はあるものの全く邪魔をしない位置と大きさ、いろいろな検査を受けても「必ず妊娠できますよ」と太鼓判を押されていたし、AMH値は実年齢よりも若い数値で、毎回子宮内膜の厚みやホルモンの数値も十分と言われていました。主人のほうも、人工授精の際の精子運動率は毎回90%以上でした。流産にはなったものの一度着床できたという事実も、少しは自信を持てる材料となっていたのですが。

ただ、やはり年齢とともに確率が低くなっていることは身をもって痛感しました。

 

これが私の経験した2年半の不妊治療の全体のあらましです。

 

先日最終回をむかえたドラマ「隣の家族は青く見える」では、不妊治療に立ち向かう夫婦の姿がとても丁寧に描かれていて、共感できる部分がたくさんありました。

次のブログで、このドラマの感想とともに私の心の変化や家族のことなどを書きたいと思います。

 

「渡辺克也さんのオーボエを楽しむ夕べ」

昨夜はこのようなイベントに参加してきました。

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クラシックなどの音楽の趣味はほとんど主人のものですが、主人に連れられて行くうちに私もとても好きになってきました。

こちらの渡辺克也さんはドイツで活躍されているオーボエ奏者の方だそうで、面識はないものの主人の高校の先輩とのことで知ったようです。

会場は京都造形芸大のcafe verdiというお店。こちら自家焙煎豆のお店だそうで、コーヒーがほんっとに美味しかったです!

単独のオーボエの演奏を目の前で見たことはなかったので、あんなにもたくさん息を吹き込んでたいへんな楽器だったんだと驚きでした。

息の吹き込み量の強弱や長短で音色を調整するなんて、息づかいも含めて楽器なんだなぁと感動しました。

とても優雅で重厚感のある音色が会場全体を包んで、シフォンケーキとコーヒーをいただく…こんな贅沢な空間と時間ありますか!?おまえはセレブマダムかっ!って、自分自身にツッコんでしまいましたが(笑)、本当に素敵なひとときを過ごさせていただきました。

だって「夕べ」って言葉、優雅な時間を表現するときにしか使わないと思う(笑)

 

あと、北白川周辺はほんとに魅力的なお店がたくさんありそうで、またゆっくり散策に行きたいなぁと思いました。

オリンピック。

けっこう見てます。

全く見たことない競技ばっかりなのに、この時だけ応援してる人です。

ニンゲンだもの、ミーハーでもいいじゃない。

 

今日4日目にして、日本勢が3つのメダルを獲得してようやく勢いに乗ってきた感出てきましたが、選手が全力を尽くしているとはいえやはり自国のメダルがとれないといっちょまえにフラストレーションが溜まるというもので。ニワカのくせに。

それもこれも、期待を込めて前のめりに応援しているからであるものの、こうゆうことをツイッターでつぶやくとお叱りを受けるこのご時世。ナンバーワンよりオンリーワンだと讃えなければならんのですなぁ。

 

とはいえ、オリンピックの醍醐味は全く知らなかった競技に触れられて、面白さを知ることだと思っているので毎日楽しんで見てます。

これまででは、アイスホッケー女子とかほんとに面白い!日本戦を2つとも見ましたが、展開が早いし目を離した隙に一気に形勢が逆転していて手に汗を握りました。

 

スノーボードスロープスタイルなんかも、解説の方が技のことを「スタイリッシュ」とか「オシャレ」とか「シブい」などと表現するのが面白くて(おそらくスノボ業界ではよく使う言葉なのでしょう)、そのシブさやオシャレ感がわかるようになりたいと思いました。

 

明日からもいろいろ見たいと思います。

劇団四季「オペラ座の怪人」

最近、もっと気軽に書きたいけど量のある文章は書けないし、ツイッターだと書ききれない中途半端な気持ちになることが多かったので、ふいにはてなブログを始めてみることにしました。

 

さて、去る2月3日、劇団四季京都劇場にて「オペラ座の怪人」を見てきた。私は、10年以上前に一度見たことがあって、その時の衝撃もそのままに今回も素晴らしかった。

今回はとても良席で、一階のど真ん中の座席だったので、有名なシャンデリアの落ちるシーンでは頭上真上に落ちてくるのを見上げるスリリングな体験までできた。

以前も、特に2幕冒頭のマスカレードパーティーのシーンに感動した記憶があり、今回もまた圧巻の見応えだった。

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ただ、以前はファントムの切ない恋心、思いが通じないもどかしさ故の狂気、そういった情景に心を動かされたように記憶しているが、今回はその点ではやや、いや大いに違った印象を受けることとなった。

それは、ファントムがただただ陰湿なストーカーだったということにあらためて気づいたこと。あ、この人、あかん人やった…って。

それもこれもこの10数年で急激に浸透したストーカーの存在(というか、もともとあった事象がネーミングとともに定着したというべきか)が大きい。

というか、ストーカーどころではない。教え子に恋をし(あかん)、教え子の恩師を慕う心を自分に気があると勘違い(あかん)、パワハラ監禁(犯罪)、人殺し(犯罪)、とあかんことのオンパレード。醜い姿ゆえの歪んだ愛とはいえ、なんとも身勝手で情状酌量の余地がなかった(笑)

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とはいえ、本物のオペラさながらの圧倒的な歌唱力と驚きの仕掛けの数々に興奮し、魅了されるのは今も昔も同じ。

 劇団四季オペラ座の怪人はやっぱりすごいのである。